-
2 朝食のアイロニー
2021.02.07 Sun. 7:33ここ一年の東京で何人かの友人に起きた出来事を思うと、神様はいったいどこにいるのだろうか?と思う。困難の上にまた更に困難がやってきて、最後は理不尽さによって絶たれたある友人は「もう少し頑張りたい、俺は頑張っても良いのか?」と僕に尋ねてきたほどだった。その理不尽さは「あなたには頑張る余地は残されていませんよ。もう終わり。何もかも終わったのです。」と人生に宣告されているようなものだった。そうだ、当たり前だ、この理不尽さの前に於いては、頑張ることにさえ許しを乞うような気持ちになるんだ。彼の言葉はまるで人生の地べたから発せられたみたいだった。この最悪はいったいなんだ?

ここでは朝6時に目が覚める。目が覚めて寝具から這い出て、朝のコーヒーとシリアルを僕と同居人の分を作る。6階の角部屋、大きな2枚の窓からはみたこともないくらい綺麗な都市の朝の光が入り込んでくる。コーヒーを飲んで、シリアルを食べて本当に美味しいと思う。朝食が最悪をよりいっそう盛り上げて一日がはじまる。僕は生活をしている。そして見たかった誰かの生活を見ることも知ることもできている。同居人が仕事へ行く。食器を洗う順番を決める。幸せとして実感する。僕は生活をしている。